デトロイトにて
現地時間の10:22頃に、デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港(以後、デトロイト・メトロ空港)に到着。スタッフに促されながら、入国手続きを行いましたが、約9年ぶりのアメリカに加え、英語が思うように出てこず、流れに任せて預けた荷物を受け取っていた感じでした。
荷物の受取後、再度指示に従い預け、トロント便の搭乗口へ向かうべく手荷物検査を受けました。2001年9月11日後、PCはバッグから出し、靴も脱ぎ、ベルトも外さないといけないくらいの厳しい検査を受けなければなりません。
ところが…
私の手荷物が、なぜか引っかかり、検査係の初老と見受けられる女性が、調子が悪いと見える足でゆっくりと歩きながら手荷物を持ってやってきました。
できるだけ早く検査を済ませるために、協力しようと思い、バッグのファスナーに手をかけたら、ムッとして
「私が開けるまで、触るな!(怒)」
とすごい剣幕で怒鳴られ、慌てて手を引っ込めました。その剣幕の割には、動作は本当にノロく、人によっては
「何でこんなにノロいの? 自分で開けて、見てもらった方が早いやん…」
と感じるだろうなぁ…という感じの目視検査でした。
調べてみたら、持参した電子辞書がPCと同じと思われたらしく、それが引っかかったようで、
「次回からは(電子辞書も)PCと同じように出して*から、探知機をくぐりなさい」
と言われ、その場は終わりました。
*仁川、桃園の空港では引っかかりませんでした。
手荷物検査が終わり、すぐに搭乗口へ向かいましたが、デトロイト・メトロ空港は想像以上の大きさでした。一応、渡航前にインターネットで調べてはいましたが、「行ってみないと分からないことが多い」と改めて思いました。
空港の大きさを象徴するのが、上の写真のエクスプレストラム。これがないと、空港(マクナマラ・ターミナル)の端から端まで歩いて移動するのに10分以上かかります。搭乗口まで移動距離が長い場合は、こちらを利用するのをオススメします。
上の写真は、車両の位置を示すボード。これを見ているだけで、空港内を歩く気力が失われていくような気がしました。それでも、トロント行きの便が「13:46発」と2時間ほど余裕があったので…
歩いてみました!
上の写真の左上がエクスプレストラムが通る高架線路です。やっぱり、これを見ているだけで、口が閉じられなくなるくらいの気持ちになります。右側が搭乗口ですが、名古屋行きの搭乗口前を通った時、係員が日本語で私に声をかけてきたのに驚きました。
ちょっと注意して、空港のボードを見ていると…
日本語がありました。ずいぶん前にニューヨーク(JFK、ニューアーク)、カンザスシティ、シアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコと行きましたが、空港で日本語を見かけた覚えはなく、ただただ驚きました。
もう一つ、気になっていたことも調べてみました。
トロント行きの航空券を検索している時、比較的多く見かけたのがデトロイト経由の航空券。滞在時間を見ると、10時間以上滞在し、翌日のフライトになる便が多かったように思います。便によっては、乗り継ぎの時間が1時間前後の短時間のものもありました。直行便は高くなるので、経由便を探していたのですが、次の移動までの待ち時間の長さは本当にネックでした。仁川国際空港のNap Zoneのような施設があればいいのですが、デトロイト・メトロ空港は…
ありませんでした!
待ち時間が長時間になる場合、施設を見ている限り、空いているベンチを見つけ、横になるしかないように思います。ホテルの利用が、予算的にも出入国手続き的にも可能でしたら、そちらをおすすめします。空港内の売店・飲食店も、深夜・早朝の時間は開いていないと思われるので、そちらは期待しないでいたほうがいいかもしれません。そして、ベンチで横になる場合は、盗難などへの注意は怠らないように。
ひととおり空港を回ってから、搭乗口へ向かい、トロント行きの飛行機に乗り込みました。