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台湾の選挙活動レポート  その8  妨害と対処

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そういえば、どこかで…

*前回

楽しい雰囲気を邪魔する人たちは…

いただきもののお菓子

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上の写真の李婉鈺氏の陣営が用意した大型街宣用トラック。会場の周辺を巡回し、拡声機を使い、大きい声で吳思瑤立法委員の中傷を始めました。その内容は、大体「大物政治家風吹かせ、選挙区の人たちに大きい態度をとっている」といったものでした。

その後、気になって調べてみたら「一邊一國行動黨」という過去の民進党の流れを汲む人たちによって起こされた政党から立候補していて、吳思瑤立法委員と同じ台北市第一選挙区の候補者だと分かりました。過去の経歴を見てみると…

なぜ、新北市の選挙区の人が台北市の選挙区で立候補したのかは分かりませんが、年齢が吳思瑤立法委員に近く、メディアの露出度が高い吳思瑤立法委員を意識してのことなのかな…という印象です。決めつけは良くないですが、過去にモデル、航空会社のCAなど、華やかで人の目を引く印象がある職業であったところから判断すると、政治家になってからもその時の感覚が抜けないでいるようにも見えました。

ところが…

元民進党で、以前からの流れを汲む政党から立候補していますが、決起集会で2019年8月に台北市の柯文哲市長が立ち上げた台湾民眾党の人物が応援に駆けつけている様子などから判断すると、いつの間にか今の民進党を攻撃する側に回っている感じで、何が目的なのか掴めない感じでした。

【補足】
柯文哲市長は、2014年の台北市長選挙では無所属で立候補したものの、民進党の支援を受け、当選。その後も協力体制を築き、2016年の立法委員選挙では吳思瑤立法委員(当時は台北市議会議員)の応援演説も行うほどでしたが、2018年の選挙前に民進党と距離を置くようになり、独自路線を歩みはじめ、2019年8月には台湾民眾党を立ち上げ、民進党と対立する格好になりました。
2018年の台北市長選挙時は、吳思瑤立法委員は再選を目指す柯文哲市長の姿勢を厳しく批判しましたが、柯文哲市長はじめ台湾民眾党の人たちは、それを「不義理」と捉えているようです。

「民進党と対立する立場」ということで、台湾民眾党と李婉鈺氏は利害が一致した格好だと思いますが、所属政党のカラーから判断すると「節操がない」ように見えました。

李婉鈺氏の「口撃」に対し、吳思瑤立法委員がとった行動は…

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