選挙活動の一面?
一番気になった部分がこれですが、どんな感じだったのか、振り返ってみたいと思います。
先に出した写真をもう一度出しましたが、今度は左側に注目。
吳思瑤立法委員の活動時には必ず見かけるもので、名前は「Go Go Bar」。前側が二輪になっているタイプの逆三輪タイプの自転車にカウンターを備え付けた仕様になっていて、そこでお茶やお菓子を出せるようになっているのが特徴です。ここで振る舞われたお茶の紙コップには吳思瑤立法委員の写真がプリントされていて、PRに一役買っている感じでした。ただ、飲み終わったらその紙コップをゴミとして捨てないといけないので、そこがどうしても引っかかり、申し訳ないような気がして、スタッフの方にそのことを話しました。
振る舞われるお茶にも気を配っていて、北投で販売されているお茶の葉を使用。茶葉も毎回違うものを使用する、気温に応じて暑い時は冷茶、肌寒い時は温かいお茶を出す徹底ぶりでした。
これも来場者に振る舞われたミネラルウォーター。台湾の選挙時には、多くの候補者がオリジナルのラベルを貼ったものを配っています。この当時の吳思瑤立法委員は、このような感じでした。他にも、うちわが配られていました。
開会セレモニー時には、吳思瑤立法委員は「里長」と呼ばれる感謝状を贈るだけでなく、到着時には自ら声をかけ、積極的にコミュニケーションをとっていました。
他にも、設営に携わった事務所のスタッフ2人にも感謝状を贈りましたが、この時は、「この二人には時として厳しく接し、語気を荒げたこともあるんですが、よく私についてきてくれました…」と感激の涙を流す姿もありました。
「里長」だけでなく、公園図書館に携わった人たちとは、自ら声をかけ、積極的にコミュニケーションをとっていました。あとは小さい子供。もともと子供好きのようで、その時の目線は本当に優しい感じでした。
上の写真のGo Go Barの近くにあるプレートを見たら、一目瞭然。
「LET'S WIN! 2020 台湾要贏」は、2020年の民進党の選挙フレーズ。陳菊秘書長は、当時の「總統府秘書長」の役職で、今は監察院院長。高雄市の前の前の市長で、就任時の市政満足度は常に上位を記録し、市民の人気も高かった方です。同時に、青年期には民主化運動で投獄されるなど、様々な苦労をされた方でもあります。
その陳菊氏のイラストが描かれていて、選挙活動時に応援に駆けつける予定があることを伺わせています。
地域の活動も、選挙活動につながっていることを強烈に意識したものでした。
選挙関連の物は出てきますが、公園図書館の開幕セレモニーで吳思瑤立法委員があいさつ時にそこに触れることは一切ありませんでした。また、前出のコミュニケーション時でも、選挙のことは触れないようにしている様子でした。「企画」は「企画」、「選挙」は「選挙」と、自分自身でしっかり分けている感じで、その辺りの姿勢は今まで見てきた台湾の選挙活動とは違うように見えました。
次回以降も、選挙関連の活動について、更に紹介していきます。