(日本の感染対応への)評価は芳しくない
というのも、2月14日の時点で注意喚起を行い、ダイヤモンド・プリンセス号の台湾人乗客が下船し、台湾へ戻った後の2月22日に注意レベルを上げている時点で、厳しく評価しているように見えます。その後、日本旅行から帰った後で体調不良を訴え、検査の結果、陽性と診断された男性が出たことで、社会全体から、さらに厳しい目が注がれるようになっていきました。
もう一つ、4月に入り台湾からマスク200万枚が日本へ届き、温かい応援メッセージも添えられましたが、この件を見ても、台湾側が日本の今の対応をどのように評価しているかが伺えるのではないでしょうか。
中国がマスクや医療を使った外交活動を見せているので、外交強化の狙いも「全くない」とは断言できないとはいえ、日本の対応に対して本当にいい評価をしていれば、これも必要なかったものではないでしょうか。
https://twitter.com/Taiwan_in_Osaka/status/1253119712466104320?s=20
3月19日 全世界をWarning - Level3に引き上げる
3月19日〜 外国人の入境を居留証所持者、外交などの公務員、その他許可を得た者に限り、ビザなしの入境を原則禁止する
3月24日〜 外国人のトランジット禁止(4月2日に『4月30日まで延長』を発表、その後状況を見て柔軟に判断すると変更)
ここまで来たら日本に対する評価云々ではなくなっていて、台湾側がガードを一気に固めてきた感じです。1月下旬くらいから、「これでもか!」というくらい固くなっていますが、時が経つにつれてさらに固くなっている印象です。
日本では、3月24日に東京オリンピックの延期が表明されてから、新規の感染確認数が一気に増え、4月も増え続けています。4月7日に出された緊急事態宣言の効果はどこまであったでしょうか。
今の日本の状況はいかがですか?
もし芳しくなければ、2003年のSARSから大きな教訓を得て、徹底的に対処している台湾側の評価を良い方向へ持っていくのは非常に難しいと思われるので、日台間の往来が皆さんが知っている形に戻るまでにかかる時間は「12ヶ月」という判断なのでしょう。