7月30日〜8月3日に開催された「台北國際ACG博覧会」。本来なら「漫画博覧会」の名称で開催予定のイベントでしたが、みなさんご存知の理由で日本から漫画家や声優を呼ぶことができず、名称を変更し、台湾内向けのイベントとして開催されました。
その様子は、ほっと台北の写真で上げました。
台湾内向けのイベントといえども、初日は9万人以上の来場者があり、活気に満ちていました。感染症対策も徹底していて、安心して訪れることができました。
会場も、発行されたばかりの「振興券」使用を促す貼り紙も多数見られ、人気のブースでは1時間前後待ちの長い列ができていました。「漫画博覧会」なら3時間待ちも当たり前のところが1時間程度で済んだのは、ラッキーといえばラッキーでした。
落書きコーナーもしっかり押さえてきましたが、強く印象に残ったものが
日本へ留学に行きたい
というもの。この方の願い、叶うといいですが、果たして…
台湾の底力をものすごく感じたのは、台湾版「鬼滅の刃」の声優のサイン会。
声優のサイン会は、日本から招待した日本人声優のサイン会が主で、人気も日本同様のレベル。言い換えれば、日本から来た人たちが特設ステージのサイン会の主役であり、イベントの人気を支え、来場者数を左右する存在です。
今回はそれがなく、台湾人の声優のサイン会は、私が知る限り初めてだったので盛り上がりにかけるのではないかと見ていましたが、多くの人が集まりました。声優たちもはじめてで、テンションが上がりっぱなしの方がいただけでなく、音声収録の様子を再現するなど、サービス精神を発揮していました。
もしかしたら、作品が「鬼滅の刃」だから人が多く集まったのかもしれませんが、台湾人の声優のサイン会もアイデア、企画力、意欲次第では人を集めることができるし、日本人の声優に依存しなくても新たな可能性を模索することができるのではないか、と思いました。
台湾は、6月くらいからイベントも徐々に開催され、そこに人も集まるようになっています。
日本も負けていられないのではないでしょうか。