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野球殿堂博物館の中国語(繁体字)版館内ガイド作成に携わりました -その1-

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野球殿堂博物館の中国語(繁体字)版館内ガイドが、昨年6月1日から配布されました。
この中国語(繁体字)版の館内ガイド、私も制作に携わっております。
今回から、その過程を紹介していこうと思います。

目次

制作に関わった経緯

きっかけは、2017年3月に東京で開催されたワールドベースボールクラシック2次ラウンド。
公式プログラムのチャイニーズタイペイのページを担当したので、それに合わせた感じですが、チャイニーズタイペイは1次ラウンド全敗で、敗退。それでも、飛行機の試合のチケットは抑えていたので、「気楽に試合を楽しもうか」という感じで東京へ行きました。

そこで、野球殿堂博物館を訪れた際、博物館の方から

「昨今の中国語圏の観光客が増加してきたことに加え、陽岱鋼選手が巨人へ移籍したことで、台湾からの来場者の増加が予想されるので、これまで配布されていた英語版だけでなく中国語版(繁体字版)も配布しようと考えている」

とお話がありました。

私の翻訳力では、たかが知れているので、適任を探そうと思っていたのですが、そこでひらめいたのが、台北市立第一女子高級中學(以後、略称の北一女)の「棒球社(ベースボールクラブ)」。以前、訪問して話を伺った時、部員数は8人で、部の存続危機になっていたので、この翻訳(英語版→中国語)を依頼すれば、活動の幅が広がり、部員の募集につながり、活動停止の危機から脱出できるのではないかと思い、博物館の方に提案しました。

そうしたら、「いいですよ」ということで、すぐ部員に連絡をとり、台湾へ戻り、その翌日学校へ行きました。

部員たちの反応

部員たちの反応は良好でしたが、まず英語版の資料を見て、顧問の先生と話し合い、引き受けるかどうか判断するようお願いしました。

活動内容は、河川敷のグラウンドやバッティングセンターへ行っての実技体験、プロ野球CPBLを他校の「棒球社」と一緒に観戦、CPBLの選手を学校へ呼んで講演会を行うなどを行っていましたが、実技が伴うクラブ活動は学業への影響を恐れ、避けられる傾向にありました。また、北一女は高校バスケHBLで強豪として名前が通っていることもあってか、バスケには興味があって理解がしっかりしていても野球に興味を持っている生徒は少ない傾向にあります。
加えて、2,000年代に立て続けに発生したCPBLの八百長事件で野球離れが更に顕著になり、部員の数がどんどん減り、私が翻訳の話を持ってきた時、2年生4人、1年生1人の5人だけとなっていました。

それでも、「自分たちと部の活動の足跡を残したい。部と学校の名前を(日本に)残したい」ということで、引き受けてくださいました。また、顧問の先生も承諾してくださった、ということで、私も部活動を管理する學生事務處の主任、校長にも確認し、2017年5月から作業を進めることになりました。

つづく

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